動線について
お家づくりをしていく上で欠かせないのが動線を考えることです。
動線とは何かというと、日常の生活や仕事で、
建物内を人が移動する経路のことです。
図で説明しますと
間取り上では問題なさそうなLDKですが、
家具を置いて動線を考えてみると...
赤い矢印のようになります。
キッチンや階段下収納、ダイニング、階段へ
向かうのに必要な人の通り道です。
こうやってみると家具を置いていない時には
広く見えたLDKも少々小さく感じます。
さらによく見てみると動線を考えずに
部屋の大きさピッタリの家具を購入すると、
通路幅が狭くなり、なんか居心地の悪い空間になります。
人が通るのに必要な最低通路幅は60センチといわれています。
今回の家具のレイアウトだと
ほとんどが50センチかそれよりも小さい
通路幅なので歩きづらいな...と感じてしまいます。
どうすればいいかと私が考えたレイアウトがこちらです。
リビングとダイニングの配置を逆にして通路幅を確保。
居住スペースが増えるようにL字ソファを配置しました。
最初のレイアウトよりも家具は大きくなって
いるのに動線も考えられているので歩きづらさもありません。
もう1パターン考えてみました。
リビングダイニングを一緒にして、
その分のスペースを収納やスタディコーナーに変えて
マルチな使い方ができるようにしました。
ソファはいらないという方やそれよりも
収納スペースを増やしたいという方にもおすすめです。
家具を購入するときは誰でも浮かれてしまいます。
ですが動線を考えずに空いているスペースだけで
ソファやテーブルなどの大型家具を購入するのは
とても危険です!
大きいソファが入ったのになんか狭く感じる...
というのはもしかすると
動線に家具が入り込んで歩きづらくさせている
ということはないでしょうか。
そんな時は動線のスペースが必要だということを
理解して、設計士さんに相談してみてください。
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